9月18日

ASEEDONCLÖUD  Hiraeth work coat

color      Light green

price      52800-

SIZE      F

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workpermit 26 -Kiokushi-

ある地域には記憶の地図を作る職人がいる

この地域の人々は
お金や土地など自分が何を持っているか物質的な豊かさより
心や知性などの実体の見えないものへの価値が高まり
所有欲から解放され皆が移動をしながらの生活を送っている

彼らには定住居が無く
地図という概念も時間という概念も無い
彼らは豊かな生活を送っているが
特別な日を思い出したい時 特別な場所を思い出したい時がある
そんな時は記憶の保管庫に向かう

保管庫には人々が捨てられずにいた思い出の品々が並んでおり
いつどこにあったものか記された地図と共に保管されている
人々はそこで思い出の品を探し
地図を手掛かりに思い出の地を訪れる

思い出の地を訪れ 一度記憶の原点に戻ると
彼らはまた移動生活を送る

どの土地にも遠い太古からの記憶が幾層にも折り重なっている
いまもなおそこにはっきりとあるもの
人々によって受け継がれているもの
既に何者かによって奪われ失われているもの
今回は、各地に落とされた記憶を丁寧に紡ぎ記憶の地図を描く職人のお話

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薄らと霧がかかった森の中、美しい真っ白な馬とひとりの女性の姿
馬を降りて立ち止まり、ゴロっと草っぱらに寝転んで休んだり
手に持っていた一冊のノートを開いてはメモをしたり、何かを探している様子

今季のコレクションテーマ”Kiokushi”の物語に沿って作製されたルックブックと共に届いた
ASEEDONCLOUDの秋冬を彩る服。少しずつご紹介していきたいと思います。

見た目はワンピースで、ベストのようでもあり、しっかりとした厚みや着心地はコートそのもの。
まだコートが暑く感じる、これから訪れる秋と冬の間の季節には、合わせるインナーの厚みや素材で
体温調節が出来ますし、冬のはじまりにも冬物のコートだと重たくなってしまう時など、中にニットを着たり
内側を温かくすることで、ミドルアウターとしてお召しいただける変幻自在な一着。
勿論ワンピースのように着ていただくのも問題ありませんし、生地の色味や光沢感、凛とした空気を放つ襟の形
細やかに配されたタックから、フォーマルな場に着てもとても素敵だと思います。

素材にはウール×ビスコースを用いて、手で触れた感覚も微かな毛羽立ちは感じるものの、
それ以上にしなやかで密度のある独特な質感と、玉虫色の艶と陰影がとても際立って見えます。
生地だけに焦点を当てれば、それこそ上質なスーツやコートの生地感をイメージしていただくと
よりニュアンスが伝わるかと思います。

フロントのディティールは、とてもASEEDONCLOUDらしいなと感じる凝ったデザインで
他にもまだ気付いていない仕掛けや、隠された何かがあるのでは?と隅々まで探してしまうほど。笑
画像の通り構造は見た目よりもシンプルで、前見頃を重ね合わせるようにして着ていただく仕様です。
着方はそこまで複雑では無いのですが、やはり纏った際にはとても守られているような重厚感に包まれて
この感覚はコートを着ている時に近いものがあります。
特にウエストのベルトの締め具合で、体への密着感も違いますし、シルエットの変化も付けれるので
ぜひ実際にご試着して、ご自身でどのような着合わせのイメージが湧くかを体感していただきたいです。

フロントの合わせ部分に関しては、スナップボタンでほぼ裾付近まで閉じた状態ですので
ワンピースとして着る場合にもボトムを穿かずに、タイツやインナー用のスカートやキュロットでも
安心して着用いただけます。内側にはスカート部分にコットン×キュプラの裏地が付くので、より心強くて
そして高揚感のある着心地を感じていただけると思います。

今回のコレクションでは、他にも、わぁぁ・・・と見入ってしまうような生地で手掛けたお洋服が
届きますので、どうぞお楽しみに。

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