2021→2022

おかげさまで2021年の営業を今日で無事にしめくくる事ができました。
お運びいただいたみなさま、遠方からもご注文いただいたみなさま
そしてお取引させていただいてる各メーカーのみなさま。
大変お世話になり、そして励みになる気持ちのやり取りをさせていただきありがとうございました。

お店を日々開け続けられているのも、僕たちが選んだ商品を手に取って下さる方がいるからこそで
当たり前に過ぎていってしまう時間や何気ない出来事も、当たり前になり過ぎないように、
今の自分達の情熱や気持ちを、穏やかに灯し続けながら今後も取り組んでいければと考えております。

来年の1月中旬頃に店内の一部改装をするため、お休み期間があります。
日程はまた後日BLOGでお知らせいたしますので、ご確認いただけますと幸いです。
人もお店も同じ感覚でリフレッシュやメンテナンスを繰り返しながら、その都度小さな変化をかさねて
自分達もお客様も心寄せ合って、ここにいると気分が晴れやかになり、自然と笑顔になれる様な場を
作り続けていければいいなと思っています。
年明けは6日(木曜日)から営業いたします。冬時間営業で10:30-17:00までとなっております。
どうぞお元気で、佳いお年をお迎えくださいませ。
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以下、営業日程になります。

12月29日(水曜日) 定休日
  30日(木曜日) 休業
  31日(金曜日) 休業
1月1日(土曜日)  休業
  2日(日曜日)  休業
  3日(月曜日)  休業
  4日(火曜日)  休業
  5日(水曜日)  定休日
  6日(木曜日)  10:30 - 17:00 冬時間営業

   

12月27日

SUNSHINE+CLOUD   CLASSIC CREW

color       O.WHITE

price       19800-(TAX IN)

SIZE       M    /    L    /    XL  SOLD

2021年度の営業は今日と明日の残り2日間となりました。
少しずつですが、休み期間中に何をするのかをイメージして。
買ってから数ページしか読み進められていない本や雑誌を熟読。見る機会を失っている映画を鑑賞したり、
じっくり時間をかけて煮込み料理に没頭してみたり、あとは温泉でリフレッシュ。
したいことの半分くらい出来れば良し!で、きっとのんびりだらーっと、な冬休みを予定しています。
冬物の洋服はまだまだ充実というか、これからが冬本番なのでワードローブを覗いて足りなかったり、
必要だな~と思い浮かんだものがあれば、焦らずお選び頂ければ嬉しいです。

SUNSHINE+CLOUDから昨年に引き続きセレクトしています”CLASSIC CREW”
仕様などは全く同じなのですが、今季のモノは素材がアップグレード。
これまではコットンの油分をこれでもかという位に飛ばしたカリッとワイルドな質感が特徴でしたが
今季は逆にぬめりのある滑らかな生地に。着心地に関して言えば全くの別物だなという印象を受けます。
サイズも恐らくは縮率の関係だと思うのですがややゆったりとした設定で、着用サイズはL。
昨年のタイプであればXLサイズでも良いかなと思えたのですが、今季のは程良く緩さがあってLで丁度良く感じます。
言葉としてはやや乱雑な表現になりますが、良い意味での期待を裏切らない雑多なシルエット。
古着屋でたまに見かける、どうしてこんなバランスに。。。という様な狙い過ぎていない所が大好きです。
生地感としても季節を問わない中肉のミニ裏毛素材なので、季節を意識することなくいつ手にとっても良いと思います。

とてもシンプルなので、説明するところが殆ど無いのですが。。。
首の詰まりはほどほどのバランス、肩はややドロップした位置に付きます。
袖口と裾のリブのテンションは殆どなく、見え方はラフですが着脱する際のストレスは皆無。
スウェットに関して言えば、個人のお店としては種類が豊富にある方だと思うのですが
其々に全く違う感覚で選んでいるつもりです。
どれが良くてどれが良くないという目線ではなく、特徴が異なるのでご自身のライフスタイルに
照らし合わせながら上手に付き合っていける1枚を掴んで貰えたらという気持ちでいます。

脇をリバースで切り返しているオーセンティックなデザインで、生地の編目を横使いにしています。
着ていくうちに縦方向へ伸びる特性があって、着丈の長さが気になり始めたタイミングで乾燥機に入れて
高温で処理をして頂けると伸びは軽減されて元々の長さに近づきます。
スウェットはそんな事も含めてとても面白いなと思いながらも、若干伸びた具合も案外好きだったりして
モノとの距離感というのは完璧になり過ぎない隙間や空間が、着る人の個性を引き立ててくれたりもするので
その中でもSUNSHINE+CLOUDの洋服は独特なサイズ感やシルエットを含め、キリっとし過ぎない適度なバランスが
良いなと思っています。狙って出来るものでもないですしね。

丁度良いタイミングで色落ちしたデニムがあったので、遠い遠い春を意識した組み合わせをしてみました。
力強くならないアメカジスタイルと言えば良いでしょうか。これ位の抜け感が今の自分にとっては丁度良いなと。
良い塩梅というのは人其々の感性と感覚によってなので、正解がある訳ではないですしそれで良いのだと思います。
色々と洋服に袖を通してきたなかで、自分自身が現在置いている拠点とそれに伴うライフスタイル。
自然が身近に感じられる場所で、ファッション性を強く意識しなくても良い街並みに違和感なく溶け込むスウェット。
こんな普通な洋服を普通に着るのが格好良いのではないかと思っています。
今日はとてつもなく寒く、スウェット日和ではないのでウールの暖かいセーターを着て過ごしましょう(笑)

12月26日

STYLE CRAFT   SNBA-02

color       CRAMPLE BLACK

price       99000-(TAX IN)

SIZE       32×46×22 SOLD

鼻先の冷たさで起きる・・・くらいに朝から一日ずっと寒かったですね。
他にも、洗面台の水道が先ずは凍結。次に猫の水に氷が張るなど、寒さによる影響は様々。
粉雪から斜めに雪が降る雪で視界が真っ白だったり。もう十分なくらい冬を堪能しましたね(笑)
岩手が岩手である理由がここにある気がします。
完全防備の服装で来たので何とか持ちこたえましたが、”今日しか来れなそうだからと”こんな日にも
足を運んで下さる方がいるのは、本当にしみじみ有難いことだなと感じます。
どうぞ早めに帰宅して、暖かい場所でゆっくりしてください。我らも17時にさっと帰りますので。

そんな寒さを吹き飛ばすくらいに格好良いバックパックがSTYLE CRAFTから届きました。
rasikuでは初めての展開のSNBA-02。随分前にも展開されていたモデルだったと記憶しているのですが
いつの間にか展示会から姿を消して、久し振りに出逢えた様な気がしています。
どっしりとした重厚感のあるレザーと所々に光る真鍮のコンビネーション。
底のマチが広く設定されているので、今まで展開してきた革素材のバックパックの中では最も容量が大きく
このサイズ感とデザインであればオフに限らず、仕事用としての一面も見えてくるのではないでしょうか。

先ずはメインボディに使わている素材から。
STYLE CRAFTが初期から使い続けている”CRUNPLE”は牛革を柔らかくなるまで揉んで表面にシボを出した革。
オイルをたっぷりと含んだ革で、使い込むと最初の頃からは想像が出来ない位に綺麗な艶が出ます。
厚みもあるのでタフな素材で、あまり細かいことを気にせずに使っていただけるのもポイント。
メインポケット・背面にサブポケット・内側にも吊りポケットと其々に大きさの違うポケットが3カ所付きます。
背負う際に使うショルダーも、他のデザインでは素材を変えたりすることが殆どなのですが
SNBA-02はメインに使われている素材と同じ素材というのも珍しかったりします。

メインポケットへのアクセスは大きなフラップを開けるところから。
外側にZIPなどの装飾が無く機能性を盛り込み過ぎないのが、ブランドのモノ作りにおける共通事項で
デザインと機能とのどちらにも偏らず、納まりの良さを重視した落とし込み方がいつも見ていて心地良い。
軽い重いなどの一元的な機能性を求めるのであれば、そもそもレザーバッグは選択肢には入り難いですし
この素材、このデザインだからこそ持ちたい!と思える心意気なのか、想いが必要な気がします。
その為に今のライフスタイルや思考にちょっとした余裕であったり隙間を空けて、STYLE CRAFTのバッグと
長い目で付き合っていく。という感覚が何となくしっくりとくるように思います。

中の荷物はギボシ付きのストラップが付きますので、防犯性にも配慮がきちんとされています。
最初は少しだけ硬さがあり戸惑うかもしれませんが、そういった時間も含めて使う事を楽しんで頂きたいなと。
きっと直ぐには答えが出ないと思いますし、それで良いのだと思います。
モノとの付き合い方や距離感を含めて、色々と勉強になる部分がある様な気がします。
自分自身のスタイルを磨くというと大袈裟な表現になるかもしれませんが、合理的な観点で作られていない物を
ライフスタイルに織り交ぜるのはいちいちの一手間に愛着が芽生えたり、さり気ない仕草も含めてとても美しく
段々と板に付いてくる様など、ふとした時に心が湧き上がる良さがあります。

背負った時の大きさや見えた目はデイパック位でしょうか。
使い込んで革の柔らかさが出てきた頃には、荷物の出し入れがきっと良くなってくるでしょうし
レザーのバッグは暖かい季節も素敵ですが、個人的には寒い季節の方が服装とマッチする気がします。
ウール素材のコートやジャケット、それとは反対にナイロン系のアウターとも案外ギャップが出て良かったり
性別に関係なく持って頂けますが、レザーの趣ある雰囲気にどんな服や靴を合わせようかなども一緒に
楽しんでいただけたら嬉しいです。

color       CRAMPLE DARK BROWN

price       99000-(TAX IN)

SIZE       32×46×22 SOLD

色は2色展開。
どちらも正直甲乙つけ難いですが、革の変化を楽しみたい方は”DARK BROWN”がお勧め。
靴でも鞄でもそうですが、黒と茶の汎用性や合わせた際のバランスは正直同じ位だと僕自身は思っているので
最初の印象で決める位のが良いかもしれません。後は黒→茶→黒と交互に試していく位の心の余裕が欲しいですね。

ロングコートを羽織った時の”SNBA-02″のコートに負けない圧倒的な存在感。
足元はスニーカーで軽さを出して、重さと軽さをバランスよく組み合わせて頂けると
革の経年変化も含めて、次第に自分に馴染んで格好良さが増すのではないかと思います。
以前から何度か気になっていましたが、今回初めて展開してみてやっぱり良かった!
写真を撮りながら見惚れてしまっていました。
オールレザーのバッグパックは、そう頻繁に出逢えるモノでは無いと思いますので
見て・触ってご自身のライフスタイルに取り入れてみたいという気持ちが沸々と湧きましたら
ぜひ飛び込んでみてください。
自信を持ってお勧め出来るバッグです。

12月24日

ohh!nisica   ウールコックジャケット

color     ネイビー

price     29700-(TAX IN)

SIZE     1    /    2    /    3    /    4 

以前から気になっていたohh!nisicaのダブルブレストのジャケット。
目に留まった気持ちの良さそうな圧縮ウールの生地。厚みがそれ程ないウール100%の素材なので
ジャケットとしてよりも、どちらかと言えばシャツ代わりとして着るのに良いと思って選びました。
もう岩手に住んで10年が過ぎようとしていますが、春が来るのは当分先。
それまでの繋ぎになる服装というのがとても悩ましく、結論からするとやせ我慢せず暖かい素材が良いのです。
洋服のサイクルは次から次へと早過ぎて追いつけないなと割り切っていますが、2月頃から張り切って薄着して
無理矢理に春物を纏うような事よりも、住んでいる土地の気候や条件に合わせた服装をする事の方が
自分にとっては色々と腑に落ちて良いなと思うのです。

デザインのベースはコックジャケット。見ての通りだと思います。
僕自身は実物を着たことがないのではっきりとは言えませんが、立ち襟は何となく特徴的なディテールな気がします。
袖口に釦が無く、折り返して着用出来るような仕組み。
最近は袖が長めに設定されているのが好みなので、この位ラフな見栄えであっても良いかなと。
または袖をくるっと巻いて、細いピッチのボーダーなんかが見え隠れしても素敵かもしれません。
素材の柔らかいウール生地とダブルブレストの空気感を、僕は格好良く男らしく着るのが何となく難しいなと
感じてしまうので、全体の角を無くして丸みを帯びた雰囲気に落とし込む方がしっくりきて落ち着きます。

肩のラインはセットインスリーブ。
着用しているサイズは4で、インナーに中肉のカットソーを合わせてストレスもなく丁度良い感じです。
サイズはフルサイズで1~4まで。生地の柔らかさから、女性が着るのもとても可愛いと思います。
チェックのパンツに足元はコンバースで、サイズはあえてワンサイズアップで腕をグルグル巻いてみたり。
頭で考え過ぎて力むと軍物方面の強いイメージが顔を出しそうなので、もう少しフラットな目線と方向性で
落とし込む方が自然で馴染み良いかもしれません。
洋服に対する背景や蘊蓄などをある程度頭に入れても良いと思うのですが、それが正解という事でもないので
色んなフィルターを通して、変化したり新たな感性を受け入れることも重要。
やっぱり自分自身の感覚的な部分を大切にすると着こなしの広がりと、思いも寄らぬ偶然に出会ったりして
服に対する面白味は格段にアップするのではと思います。

作りが大きい訳ではないのでインナーにモックネックのカットソーや中肉のロンT位がベスト。
フロントのダブルブレスト風なデザインを見るだけで、何故か分からないですが心が動かされてしまいます。
自分の中でダブルブレストに対して攻略したい欲みたいなものがあって、擽られているのでしょう。きっと。(笑)
普通だけれど目を惹くポイントがあるのがnisicaらしさでもあり、淡々としていそうで微妙に尖ってもいる
この絶妙な温度とスタンスを変えずにやり続けているところに凄味も感じます。
冬を抜けた先の春服までイメージを膨らませて見ていただけると、今は感じられずにいる部分が後々になって
気持ち良く補えているかもしれません。

12月23日

ASEEDONCLÖUD   LIGHTHOUSE GOWN

color    NAVY

price    52800-(TAX IN)

SIZE    S    /    M 

昨日は冬至。今日から日中の時間が長くなるという嬉しさと、実際は冬のど真ん中へ向かう物悲しさ。
ちょっとした嬉しさと、寒さに対してぐっと身構える気持ちと2つの相反する感情が行き来しながら
なんとかみんな元気に年を越せるようにと願って、かぼちゃと柚子をいただきました。
同じく昨日は、あまりの運動不足を解消すべく、久し振りに室内練習場を借りて運動をしましたが
身体を動かせる気持ち良さと引き替えに、今日の筋肉痛の恐ろしいこと!!
こちらも色々と複雑な気持ちが入り混じりますが、楽しい時間だったので良し。。

ASEEDONCLÖUDのコレクションラインから、岩手の気候を踏まえると真冬というよりも春先に重宝しそうな
2枚仕立てのガウンをモチーフにしたジャケット。
ややふっくらしたとした表情に見えるのは、内側に薄く中綿を入れている為。
分かり易く中綿入りではないというのがポイントで、空気の層が出来ることで保温力は断然にアップします。
普段の生活が車移動中心の方は、軽さと丈感を気にされる方が多くいらっしゃると思うので
適度な温かみと、表地がウール100%ならではの綺麗さを持ち合わせた羽織物は理想的ではないでしょうか。

デザインはガウンをイメージしているものの、ラペルが付いていたりダブルブレスト風な釦位置だったりで
ラフな空気というよりも正装着に近い空気を纏っています。内側には絞りが入れられるようにドローコードが
配してあり、空想からカタチに落とし込まれて作り込まれた洋服は何処かロマンチックな一面を見せてくれます。
現実的で機能性を感じるディテールと、それとは違うデザイナーの玉井さんの思い浮かべるストーリーとの
連動性から生まれる洋服は、普段何気なく着ているベーシックなアイテムに心地良く突き刺さると思います。

表面はウール100%。裏地は前と後ろ身頃がコットン、袖はキュプラ100%。プラス中綿。
ジャケットライクな雰囲気で肩のラインがラグランスリーブの様な設定してしているのは珍しく感じました。
総裏で袖抜けが良いので、インナーとの相性をそこまで気にする必要性がないのもポイント。
この上からオーバーコートを着るというよりも、余程寒い日ではない時にアウター代わりとして着用するのが
ベターだと思います。キリっとし過ぎずに、けれどある程度の緊張感の佇まいというのが良いなと思います。

サイドスリットの流れからハンドウォーマーポケットに繋がる面白い仕様。
COLLECTIONラインらしい、ギミックが所々に散りばめられています。

ASEEDONCLÖUDの今季のコレクション”Hyouryushi”のrasikuオーダー分が全て出揃いました。
タフな素材で格子柄のウールコート、ワックスコットンを用いたベスト、ウェダーをイメージしたオーバーオール。
最後に変形のジャケットと其々に個性のあるアイテムをセレクトしました。
いつもはもう1つのライン”Handewerker”を多めに展開するのですが、今シーズンはファッション性に重きを置いた
洋服に心が傾き、それは色々な自分の中の心境の変化や世の中とのバランスなども影響したからかもしれません。
当たり前に過ぎていく日々の生活に、洋服で気持ちをほんの少しでも上げられるきっかけになって頂ければ嬉しいですし
純粋に暖かいとか着心地が良いとか、シンプルにそんな些細なことが喜びになったら良いなと思っています。

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