5月19日


homspun   ヨーク切替七分袖OP

color     ネイビー

price     32000+tax

SIZE     M SOLD


雨の一日。
弱まったり時々強くなったりする雨に合わせて、窓を開けたり、ちょっと閉めたり。
今日は窓際に椅子を寄せて、雨音に耳を澄ませながら気を静めてBLOGを書こうと思います。

homspunが展開する生地の中でも、コットンリネンとバイオリネン素材は特に好きなので
いつも春夏のオーダーの際は悩みに悩んで、結局選びきれずどちらも選んでしまうことを続けて8年。
デザインはシーズン毎に続く事もありますし、少しだけ変化が加わったり、数年経って復活したりなど
その時々の形となって、たくさんの方にお選びいただきながら展開を続けています。
今回は以前にも展開のあった胸元のヨークが印象的な七分袖のワンピースがリリースされました。
どこかユニフォームっぽさが漂うようにも見えるワンピースのヨークのシルエットがとても好きなデザインで、
すっきり綺麗な印象の前側と、きゅんとくる後ろ側、それぞれに心撃ち抜かれる一着です。


きゅっと詰まった首元。ヨークと繋がる少し内側に入った肩線。そしてヨークの中心に配したタック。
どこもキツくは無いのだけれど着ると心身ともに引き締まる感覚があって、リラックスやゆったりとも
また違った気持ち良さと清々しさを与えてくれるところが、homspunの服の魅力だなと着て改めて実感します。
そこまで厚すぎないコットンリネンウェザーの生地感は、柔らかさと同時にシャリ感があって肌当たりは
サラリと快適です。それでいてしっかりと目が詰まっている事での仄かな光沢感が、見た目においても
さり気なく自然な形で凛とした姿に映してくれるようにも思います。


背中の四角いヨーク部分に、3つの包み釦。
ヨーク下にはギャザーがたっぷり寄せられて、タックとはまた違った愛らしい表情に胸が高鳴ります。
ギャザーの位置を腰より少し高いところに設定している事で、ウエストラインも少し絞った様に見えますし、
ヨークからギャザーそして裾にかけての連なりが、甘すぎない大人の甘さでなんとも美しいなと思います。
カジュアルな日常着としても、またほんの少しよそ行き感を出したい気分の日にも、足元やバッグ等小物の
組み合わせ次第で幅広い場面で活躍するワンピースは、先ず季節ごとに一枚あると心強いです。
その中でも間違いなく優秀なネイビーは最強です。ここ最近カラフルや柄に心を寄せていた私ではありますが、
袖を通した瞬間に地元に戻ってきた様な、なんとも落ち着く感覚に包まれました。笑

※サイズは着丈の長さの違いでS・Mがあり、着丈が長い方のMサイズ(120cm)でご用意しています。

color     ブルーグレー

SIZE     M SOLD


色違いでご用意したのは、Tシャツでもバッグでもこの色があると響きで選んでしまうブルーグレー。
晴れた日の空と曇り空を混ぜた様な、何とも表現し難いくすんだ色合いは、不思議と惹かれます。
ふんわりと空間のあるワンピースなので、さらっと夏素材のデニムを合わせても良いですし、
一枚だとちょっと気になる白系のワイドパンツやキュロットなども似合うと思います。
気温が上がればさらっとワンピース一枚で足元は素足にサンダルなど、爽やかな着こなしも良いですね。
そんな時に、ワンピースの下がスース―するのが気になる!という方にお勧めな、インナー用キュロットや
フリルパンツも今季も少しご用意してありますので、この機会にお買い逃しなく。


時代の変化に無理に合わせる事なく、自分達らしさを貫き続けているhomspunならではのスタイルには
いつも刺激を受けますし、時間が経って着るとまたそれが逆に良かったりしてワードローブに残り続けてくれる
アイテムが私自身はとても多い様に感じています。毎日の日常に気取らずに彩を与えてくれるような存在で
気持ちを前向きに、そして可愛い、楽しいという気持ちが溢れてきて元気になる洋服。
何年か先にクローゼットを見返した際に、やっぱり良いなと思える1枚になってくれると思います。

5月18日


HATSKI   WADE TAPERED DENIM (KOTTON×WASHI)

color    ONE WASH

price    19000+TAX

SIZE    0    /   1   /   2   /   3   /   4   /   5 


曇り空が一転して、青空と太陽の光が眩しい一日。風が抜けていき湿度も丁度良い具合にあって
シャツを羽織るとさらりとした気持ち良さを感じられます。このぐらいのコンディションの良い日は
中々ないので、体感で恐らく気温は20℃くらいでしょうか。
今日は数年前に手にしたリネンのジャケットを羽織ってきましたが、毎年、着る期間がとても短くて
もうちょっと袖を通せる日があると良いのになと思いながらも、これはこれで何となく贅沢な感覚もあって、
心地の良い天候の日に羽織るのが楽しみの1つだったりもします。

盛岡の夏は短くてあっという間に秋風が吹くようなイメージをしていましたが、3年前位からでしょうか
気候変動によって年々暑さが増して、夏も徐々に伸びているような気がしています。
洋服屋としてお客様に提案している以上、少しでも涼しくて気持ち良く袖を通せる服を選んでいますが
それは作り手の方々にとっても同様で、新しい試みや新素材などを積極的に取り入れ始めていて、
展示会でサンプルをチェックしながら新たな発見や驚きが沢山あります。

HATSKIは昨シーズンまではリネン100%のデニムを提案していましたが、今季は新素材を独自に開発。
以前から洋服生地に「和紙」を掛け合わせたアイテムが出始めていたのは知っていたのですが
デニムに和紙を使ったものは見たことはありませんでしたし、単純に興味が湧きました。
展示会で話を聞くと軽くて強さがあり涼しく穿けるというのは前提として、リネン程くたっとした表情になり難い
というのが一番のメリットだと聞いて成程と納得。これだけ夏場の気温が上がり湿度も高いとなると
通常のデニムを穿くのは難しくなってしまいますし、実際に僕自身も夏にデニムは殆ど手を伸ばしません。
けれども普段着のスタイルとしてデニムは欠かせないアイテムですし、風の抜けにくく蒸れやすいデニムを無理してまで
穿くのはどうだろうとも思っていました。普段穿いているようなぱりっとした素材感と風合いに近づけながらも
薄手でさらりとした素材感を作り出す為に、天然素材でもある「和紙」を掛け合わせたデニムが完成しました。 


穿き心地としてはライトオンスのデニムに近いイメージはありますが、それよりもしっかりとした張りを感じる素材感で
これであれば夏場でも抵抗なく手に取れる印象があります。
HATSKIのデニムはシルエット違いで何種類もリリースされているのですが、rasikuで選んだモデルは「WIDE TAPERED」
という最も太さのあるデニム。夏場はトップスの比重が軽くなってきますので、ボトムスでバランスを取る方が
全体にまとまりが出易くなるのと、僕自身がこのモデルをとにかく気に入っているからです(笑)
無理してまでワイドシルエットを穿く必要はないですが、太いパンツが苦手だったという方にも穿いてみたら
案外抵抗なく取り入れられたと言われる事が多々あり、頑なになり過ぎずに柔軟な気持ちでご試着頂ければ嬉しいです。


因みに素材はコットン70%・和紙30%を掛け合わせています。
当たり前かもしれませんが触れた感じでは和紙が入っているとは思えないですし、通常のデニムよりも紺ではなく
ブルーの色味が強いかなと感じる位ではないでしょうか。
ヴィンテージの様な雰囲気がムンムン漂うようなデニムではなく、良い意味で雰囲気としてはチープなデニムに
近いイメージで、何も気にせずにさらりと穿いて頂けるような印象を持っています。
僕自身はデニムに対しての色落ちへの拘りやディティールへの関心が全くないと言えば語弊があるかもしれませんが
然程気になりません。レギュラーでもヴィンテージでも其々に良さがあると思っていて、それよりもトップスとの
バランスや合わせているサイズ感、レングスの長さなどに興味があるので洋服の着方や合わせ方を重視する方には
とてもお勧めしたいデニムです。


シルエットは全体的にゆったりとした設定。
5ポケットのデニムという縛りの中で言えば、お尻回りからワタリ幅にかけてはゆったりとしていると思います。
膝から裾口にかけてはなだらかにテーパードをさせているので、ゆったりとしている割には納まり具合は良いです。
コットン×和紙のタイプはセルヴィッチは付きません。
足元は気温の上昇と共にサンダル類も気兼ねなく合わせられる季節になってきましたので、BIRKESTOCKのサンダルなどの
ボリュームのあるものとの組み合わせはいわずもがな。レングスの設定も丈詰め前提ではなくジャストもしくは
一折する位の長さに作られていますので、ルーズなシルエットを壊さない程度にすっきりした長さで穿くのが良さそうです。

HATSKI   STITCH EIDE EAZY PANTS (KOTTON×WASHI)

color    ONE WASH

price    21000+TAX

SIZE    0    /    2  SOLD


同素材を用いたウエストがイージー仕様になったモデルもご用意致しました。
「STITCH EIDE EAZY PANTS」は今シーズンの新作としてリリースされたモデルで、直線裁ちのパターンから生まれる
潔いズトンとしたシルエットとマリンテイストを連想させるウエストの白紐とイージー仕様が特徴的なデニム。
サイドシームにハンドステッチ風の太い糸でアクセントをプラスさせています。
サイズ感に関してはウエストはぎゅっと縛って穿くパンツですので、大き目の作りでサイズ0とサイズ2
2サイズをご用意致しました。リラックスしたムードのパンツをお探しの方に是非お試し頂きたいです。
5ポケットのデニムとは一味違う、生地の落ち感やミニマムですっきりとした井出達が何とも言えず好みで
今シーズンはいつもよりも型数を増やして展開をしている「SEA SALT」などの生地に揺らぎのあるトップスと
組み合わせて頂ければ相性が抜群だと思います。


ワタリから裾口まで殆ど変わらずに、そのままズトンと落ちるシルエットを構築。
迫力のあるシルエットが大きな特徴で、デニムのブルーも柔らかい色目でトップスを選びません。
Tシャツなどのラフな組み合わせも勿論良いですが、個人的にはリネンやシルクなどの大人っぽい雰囲気のトップスを
合わせる事で、直線的なシルエットを和らげて全体の纏まりが出る様に思います。
男性でしたらカディコットンのシャツやリネンを用いた、ゆったりとしたシルエットのシャツを羽織る事で
カジュアルなデニムの印象を程よく中和し、コーディネートに深みと奥行が出せるのではないでしょうか。


この時期は朝夕と日中の気温の差が大きかったり、また突然かくっと気温が下がったりと
まだ思い切り薄着ではいられないと思うのですが、服にも季節を楽しむ要素が詰まっていて
例えば、店先に山菜がもりもりと並びはじめたり、お餅屋さんに季節限定の草もちが出ていたり、
そんな一コマに触れたり口にするだけでも気持が上昇するというか、力が湧くような気がしますね。
そんな心持ちで涼し気な服を手にしてくださったら嬉しいなと思います。
今季は今まで以上に夏の服に力を注ぎましたので、引き続きBLOGもお楽しみください。

5月17日


maillot   SUNSET B.D SHIRTS

color    ホワイト

price    14800+TAX

SIZE    0    /    1    /    2    /    3    /    4

昨日、一昨日と、なんとか初代一眼レフカメラを鼓舞して撮影に挑みましたがピントが全く合わず
BLOGの更新を断念。10年弱のお付き合いに別れを告げました・・・
昨日ようやく新しいカメラが手元に届き、早速試し撮りなどをしながらあれこれと使い方を確認。
試行錯誤しながら何とか無事に撮影が出来ました。当たり前ですがカメラも10年近い歳月と共に進化を
遂げている訳で、知らない機能だったり自動でやってくれることが増えたりして素晴らしいですね。
無理に買い替えることもないですが、ある程度のタイミングで家電にしろ道具として使うものに関しては、
色々な面でブラッシュアップもなされるので、アップデートしてみるのも大切だなと感じました。
洋服も同様に、変わらないと思っていても時代の流れが確実にある訳で。トレンドに流される必要はありませんが
自分自身の中での感覚の変化や趣味嗜好に合わせた服装を心掛けるのも大切ではないでしょうか。
今日からまたコツコツ更新を続けていきますので、空いた時間にご覧頂けましたら幸いです。

丈夫な洋服を作るをテーマに、毎シーズンブランドのアイコンでもあり定番アイテムとしてリリースされている
maillotのシャツ。このシャツをどうしてもお店で展開したいという想いがあり「maillot」をセレクトしたと
言っても過言ではないくらい素材・デザイン・価格・耐久性のどこを切り取っても、非の打ちどころのない
完成度の高い1枚に仕上がっていると思っています。
デザインが2型リリースされているのですが、先ずはボタンダウンのタイプから。
素材は共通でブランドオリジナルで開発しているコットン70%・リネン30%を掛け合わせた綿麻素材。
表面にざら感があり立体的な表情の綿麻素材でソリッド・チェック・ストライプと無地・柄どれも同じ配合で作製。
洋服を着る際に軸となる白いシャツは、素材違いやデザイン違いで何枚持っていても良いと思えるアイテム。
maillotの作る「白」は「真っ白」ではなく「生成」に近い色目で、カジュアルな服装をする際に白が主張し過ぎずに
肌に馴染む感覚があるので、そういった部分も着易さに繋がるのではないでしょうか。


ボタンダウンシャツの顔とも言える襟の形状と高さですが、高すぎず大き過ぎずのクセを感じない作り。
着る人の雰囲気をそのまま映し出してくれるようなシャツで、着飾る様なオーラや如何にもお洒落をするという
作りではなく、自然体で気持ち良く袖を通せる存在というのは案外探すと難しかったりします。
年齢を重ねるにつれて洋服に求める事が変わってきていて、洋服が主張するのではなく、あくまでも人を引き立たせて
くれる様な存在のものに袖を通したくなる気持ちがより濃くなるようになってきました。
そういう意味ではmaillotのシャツは、さり気なく良さを引き立ててくれる縁の下の力持ちのような存在の
1枚となってくれるのではないでしょうか。


左胸にパッチポケット、袖のカフスは細く設定。個人的には細めのカフスが好みです。
アイコンになるようなディティールなどは無いのですが、厚みのあるシェル釦の触り心地は毎回釦を留める度に
心地良さを感じています。良い意味でクセが無くて着始めからでも身体に馴染む感覚があり、何処に出掛けるのにも
誰かに会うのにも恥ずかしくない万能なシャツだと感じています。
ワードローブの中心にくるような存在で、その中でも白いシャツは性別に関係なくお気に入りのものを1枚位は
持っていると安心ですし、真夏以外のシーズンに着れる通年とも言える素材感も相まってお勧めです。


背面の細かなギャザー、しっかりとした縫製、シルエットも程良くゆったりとしているので窮屈な印象は無く
サイズ展開は0から4までユニセックスでご用意をしています。
大よそのサイズ感ですが
0=レディースM 1=レディースL メンズS 2=メンズ S~M 3=メンズ M~L 4=メンズL~XL
着用のモデル 178CM 体重64キロ 着用サイズ 4
着丈がそこまで長く設定をしていませんので、1サイズ位アップしてゆったりと着るのも良いかもしれません。 

maillot   SUNSET WORK SHIRTS

color    ホワイト

price    14800+TAX

SIZE    0    /    1    /    2    /    3    /    4

もう一型は襟の形状がヘチマ襟でラウンドさせた裾の処理が特徴的なワークシャツタイプ。
ボタンダウンと比べると、よりカジュアルな印象が濃くなるかもしれません。
全体的に曲線が多く使われていて、柔らかさがプラスされるのではないでしょうか。
オリジナルのミリタリーやワークパンツなどど組み合わせると、程好く中和され相性抜群だと思います。


釦は厚みのある貝釦ではなく、2つ穴のフラットな形状の猫目釦に変更。
胸ポケットもパッチポケットはではなく、玉縁使用のスラッシュポケットを組み合わせています。
細かなパーツ使いやディティールは変えていて、ボタンダウン・ヘチマ襟どちらも其々に良さを感じて頂けると思います。
定番アイテムとして変わらずにリリースをされ続けていますので、その時の気分に応じて色違いや襟の形状の違いなどを
買い足していくのも良いのではないでしょうか。


白いシャツは衿元の汚れなどある程度のタイミングで買い替えが必要になるアイテムで、例えば同じものを買い替えたいと
思った時にも、メーカーが変わらずに生産をし続けているというのも、とても重要な要素だったりします。
僕がmaillotのシャツを初めて手にした時(大よそ10年以上前)から価格も生地なども大きく変える事なく
生産し続けている事に対しても感銘を受けますし、それだけ初めての方にもリピートして購入して下さっている方にも
支持をされ続けている事の裏返しでもあると感じています。
rasikuでも何度も追加注文をしてサイズを揃え直していますが、こうして改めて見ても作りの良いシャツだと
実感しますし、色違いをついつい増やしてしまいたくなってしまいます・・・(笑)
メディアなどに取り上げられたり紹介される事は殆どありませんが、勝手に「名品」と言えるシャツだと確信してます。
今回ご紹介しました白の他にもチェック地も再入荷をしていますので、またそちらは後日ご紹介をさせて頂ければと。
ちょっと肌寒い20℃前後の気候には綿麻素材のシャツが気持ち良く着られますので、今が頃合いかと思います。

5月14日


trippen    SPOON

color     BLACK

price     43000+TAX

SIZE     36     /    37    /    38    /    39


昨日の定休日は早朝(4時起き)からスタートし夕方(18時頃)まで、やろうと思っていた事を全て遂行し
21時には布団の中へ。郊外の方へも用があって久々に行ってきましたが、大きい館の営業再開もあって
車の流れも多い様に感じました。立ち寄った産直で開催していた『夏の苗祭』では既に活気がありましたよ。
こうして一人一人にとっての健やかな生活が、安心して送れるような方向へと進みますように。
そんな中、10年前に購入した一眼レフカメラの調子がいよいよ悪くなり、不安げなシャッター音と
ピントが合わない事が増えて、今日は何とかぎりぎり無事に撮影が出来たのですがいつどうなるか・・
という事で、買い替えました。新調したカメラが届くのが17日頃になりそうなので、もしBLOGの更新が
続けて無くなった場合にはカメラ事情という事をご理解いただければ幸いです。
初代一眼レフカメラは本当に良く頑張ってくれたなと心から思います。

気温の上昇と共に洋服もそうですが、足元も軽くて履きやすい靴が欲しくなる季節。
「SPOON」は数シーズン前に一度展開をした事のあるモデルで、たまたま街中で履いている方を見た際に
改めて良い靴だと感じ再提案をしたいと思っていました。
踵がないスリッポンタイプはサンダルの様な捉え方をして靴下で合わせても良いですし、素足で合わせるのもお勧め。
1枚革なので足馴染みも良いですし、上品な井出達とフォルムから夏場でも崩し過ぎないスタイルをするのに重宝します。
春夏のシーズンは重ね着などをするのが段々と難しくなってくるので、どうしてもラフになりがちですが
足元にきりっとした黒のレザーシューズを合わせるだけで、全体の印象が引き締まって見えるのでマンネリしがちな
服装と気持ちのメリハリを付けるのにも良いかもしれません。
肌が透ける様な生地の白シャツやワンピースに麦藁帽子を合わせて。もしくはラフにTシャツに色の落ちたデニムという
カジュアルな服装。服装の幅を広げても、どちらにも違和感なく合わせられるのが「spoon」の懐の深さだと感じます。


trippenのアイコンとも言えるディテールとして、コバを2本の太いステッチでソールを繋ぎ合わせたものを想像しがち
ですが、CUP-SOLEと呼ばれているコバがすっきりとしたフォルムの靴も春夏シーズンは人気があります。
通常ではありえない2つに分離をさせたソールを、硬い鉄板を中央部分に入れる事で構造上の不可能な部分をクリア。
スニーカーの様な感覚で軽くて、足馴染みの良いフィッティングを実現させています。
アッパーに使用されているワックスレザーは、牛革を植物タンニンで鞣されていて表面に程良いシボが入るのが特徴で
良く揉んでいる革なので、履き始めからでも足馴染みが良く数日歩いて頂ければ自分の足型にフィットしてきます。
革靴があまり得意でない方にも、気持ち良く足入れをして頂ける1足だと思っています。


商品名の通りのスプーンをモチーフにしたデザインは、女性らしい曲線的な一面を持ちつつもトゥのシャープな印象など
ナチュラルな雰囲気に寄り過ぎない、程好く緊張感を保っているバランスが好みです。
甲全体を包み込むようなフィッティングですので、全力疾走とまではいかなくても小走りくらいは対応可能。
玄関先に置いてあると、ついつい足を入れてしまいたくなる靴になるのではないでしょうか。


靴を選ぶ際に、デザインとしての一面と履き心地、服装との合わせ易さ、そして価格と考えると4つの条件が
揃っている靴というのは中々選択肢が少なかったりします。ではtrippenはと考えた際に価格の部分については
手軽にという感覚ではないかもしれませんが、革靴というジャンルの中で見ると決して手が届かない靴ではないはず・・・
ちょっと癖があるのに洋服に合わせるとそこが映えて、且つ全体が引き締まります。日常使いにも適していて、
思わずガシガシ履いても許されるドイツらしい質実剛健な作りも良さだと感じています。
自分達のセレクトの基準になる盛岡の街、更に言えば中津川沿いを散歩した時に風景に合うものをという所にも
しっかりと当てはまると靴になると思います。


シンプルな構造ですが、センターシームや甲から踵へと流れる様なラインも美しく、
脱ぎ履きの気軽さは一緒ですが、スニーカーのスリッポンとはまた違った気持ちの盛り上がりを
感じるのは間違いありません。小さいお子様がいて手が離せず、時間短縮ですぽっと履きたい方にも!
素足でも気持ち良いのですが、個人的なお勧めは夏だからこそなシースルーやラメ、眩し目な蛍光色や
お茶目な柄ものソックスで、さらに足元が楽しくなるような装いもこの機会に試していただけたら嬉しいです。
服を買えば靴が気になり、靴を買えば服が欲しくなる無限ループですが、今季trippenはもう一型サンダルを
オーダーしていますので、この夏サンダル気分な方にご覧いただけたらと思います。

定休日のお知らせ


明日13日(水曜日)は定休日となります。
どうぞ宜しくお願い致します。

PageTOP