11月9日

River    VEST

color    NAVY

price    35200-

SIZE     4    /    6    /    8

日中の暖かさのおかげか、昨夜は電気を消すと耳元にやってくる蚊に悩まされて
なかなか熟睡出来ずに朝を迎えました。
立冬を過ぎたのに蚊がいるという、今まででは考えられなかった出来事。
かと思えば、朝方の急な冷え込みに猫が布団の中にダイブしてきたり・・・
寒暖差の幅もいよいよ週末には縮まり、最低も最高も一桁の日の幕開けとなりそう。
とにかく自然の流れるままに身を委ねて暮らしていきたいと思います。

とある古着屋さんで手にした(重たい)中綿入りの恐らくライナーのベスト。
色が抜群で、ヨーロッパのワークジャケット(インクブルー)を色落ちさせた雰囲気がびしびしと
伝わってくる1枚。但し、重たいのと脇下のカマが浅くてインナーとの相性を考えると手が伸びず。。。
何となくずっと手元に残しておいたので、いつかこのベストを使って何か作れれば良いなと
頭の中でぼんやりと考えていました。最初はニットベストでと思っていたのですが、色々と条件が
厳しいことが分かり断念。たまたまSOWBOWの展示会で見かけていたウール100%の生地がとても良かったことを
思い出し、Riverを企画して下さっている吉村さんに唐突に相談。
そしたら、気になっていたウール生地を大量に買っているとの事で、ベスト案件が動き始めました。

僕自身が室内で過ごす事が殆どなので、ベストの使い勝手の良さとレイヤードした時の暖かさは
素晴らしいなと思いながら、その中で自分がより良いなと思うバランスについて色々と試しながら
考察していた部分が結構ありました。
気になるポイントとして、挙げるのは以下の3つ。

先ずはベスト自体の着丈の長さ。
→シャツを合わせた際に、裾の納まり具合に戸惑う場合がある。

次に、脇下のカマの深さ。
→スウェットの上から重ねたい派なので、脇下に生地が引っ掛かるのがストレスになる。
 動き難さに繋がる。

最後にVゾーンの深さ
→シャツ・スウェットのどちらを組み合わせても、心地良く納まるバランスが案外無く
 Vネックだと深く、詰まる雰囲気だとクルーネックのアイテムが多い気がしています。

サイズによって着た印象が変わります。
ジャストサイズで着て頂くとインナーとして所謂ベストの雰囲気に。
ワンサイズアップで、アウター要素が高まります。
サイズ展開は3サイズ。
サイズ 4=レディースL~ メンズSサイズを想定。
サイズ 6=メンズM~L 
サイズ 8=メンズL~XL

※写真の着用はサイズ8 アウターライクな印象で着てみました。サイズ6でも問題なく着用出来ます。

用いてる素材はウール100%で、毛玉にならなそうな表面がつるっとした肌当たりが抜群。
重さは少し感じますが、許容範囲内だと思います。
ボタンは本水牛を使用し、大き目のパッチポケットを左右に付けました。
アウターライクなベストで素材をウール100%で作製しているのは、正直あまり見たことがないので
個人的にはとても新鮮に映りますし、どのタイミングで着ていくかをあれこれ考え中です。

当たり前ですが、サンプリングで使ったベストとは全く異なる表情をしているのがとても面白い。
古いモノは古いモノにしか出せない滲み出てくる空気はあるのですが、段々と暖かさと軽さに
勝るものはないなとしみじみと感じてしまう年齢に差し掛かってきました。
そうは言っても結局古いモノも好きですし、こうしてまた新しい価値観として生まれてくるものの良さの
どちらも理解しつつ、今の気分とライフスタイルに合うものを自分自身で選択していきたいなと思います。
明後日からの秋田への出張SHOPにもお持ちしますので、楽しみにしていてくださいませ。

11月7日

AULICO   WOOL JACKET

color     BROWN

price     41800-

SIZE     S    /    M    /    L SOLD

11月に入ってからもどこか北国の本気を見せていない気候が続いていますが
週末頃からはちゃんといつも通りの冬予報。こちらはストーブも灯油も準備万端!
そんな週末は由利本荘への遠征を控えているので、ゆっくりと安全に峠を越えて
冬物をお届け出来れば良いなと思います。
そんなタイミングでAULICOの不思議な魅力が詰まったジャケットが届きました。

数年前のちょうど秋頃だったと思います。
都城のお店にお伺いした際に、角が全くない1枚のジャケットを手にしました。
それは生産から上がってきたばかりのタイミングで、気持ち良さそうにサイズ毎にラックに下がっていました。
表地がヤクウールで染色していない深いブラウン。モコモコとしていて厚みがあって
ぬいぐるみのような可愛らしさが優先しながらも、何処か背筋が伸びるような感覚もあって
色々と他にも目移りする中で、真っ先に購入を決めました。
ボタンはスナップ釦が2つだけのシンプルな仕様。何かに当てはまるようなモノがないので
僕は勝手に丸いかたちのジャケットと命名してしまっているのですが、押しつけがましくなく
大袈裟になり過ぎずに、身体のラインを隠して包容力に長けたジャケットです。

表地は所々にネップのあるウール100%に、白の裏地(滑りが比較的良いコットン)の総裏2枚仕立て。
パッチポケットが2つと、スタンドカラーの襟、特筆するディテールはないのですが、主張がないところに
主張を感じるという、何処か矛盾したものを感じるのは僕だけでしょうか。。。

一足先に昨年自分用に購入をして冬を過ごしてみましたが、盛岡の様に寒い地域でも十分な保温性を確保。
袖周りもゆったりとした設定ですので、それなりに厚みのあるインナーを着用しても問題ありません。
サイズ感はユニセックスで表記通りのS・M・Lで間違いありません。
※BROWNのSとMサイズは有難いことに完売しております。

素材の雰囲気も含めて、揺らぎのあるジャケットだと思います。
コートの様に捉える方もいれば、ジャケットの延長線上というイメージも湧いてきます。
何かに限定することなく、自由な意思を持って着て頂ければ、時間の経過とともに着るタイミングと
イメージの輪郭がはっきりとしてくる、そんな風に思っています。
かく言う僕も、まだ昨年の冬のみだったので、凄く親しい関係にはなっておらず、今年はもう少し距離を
縮められたら良いなと、楽観的な気持ちをもって袖を通したいです。

ある程度、冬用のコートをお持ちの方も多いと思いますので、それとは少し角度を変えたジャケットは
車移動中心の方には、裾のいちいちを気にせずに手に取っていただけると思います。
モコモコとした感覚も全くない訳では無いですが、ストレスにはならないと思いますし
ふわっと暖かくて軽いので、どちらかと言うと癒されるのではと思います。

※身長178cm 体重62㎏ 着用サイズL

color     BLUE

price     41800-

SIZE     S    /    M    /    L

BROWNの選び難いようで不意に惹かれる良さと、BLUEならではの組み合わせの面白さ。
昨年まではBROWN一択だと思っていたのが、今年はBLUEが可愛いく見えてしまう。。。
この揺らぎが良いのですよ。だから洋服は楽しいですし、明日になったらやっぱりBROWNだよねって
言っている可能性もある訳です。今週末からこの辺のウールの温もりを自然と欲する予報ですので
ぜひお選びいただけたらと思います。

10月24日

holk    CARDIGAN

color    OYSTER

price    27500-

SIZE    2    /    3  SOLD

太陽の光と暖かさが戻ってきてくれて、マイナスになりかけていた気力がチャージされました。
週のはじまりに、この秋晴れの爽やかな開放感のある気候は、ありがたいですし嬉しいです。
お店にいる時も暇を見つけては、陽の当たるところで体を伸ばしたり曲げたりしています。
体と気候が馴染むのが難しい時期ですが、無理と我慢をせずにあたたかくして
季節の美味しいものを食べて、10月も日々、元気に過ごせますように。

カーディガンという存在を意識する様になってから、良さそうな形と素材のカーディガンに出会うと
オーダーをせずにはいられず。
今シーズンholkで展開されていたのも、見てしまったが為にこうして店頭に並んでいます。
自分の理想とする形にぴったり当てはまらなくても、それぞれにブランドの特性や色があるので
あとは実際に着る方のイメージにしっくりくるのであれば、それがベストだなと思います。
まだまだ、奥が深いカーディガンの世界です。

素材はextra fine woolという超極細のウールを使用。
カシミヤにも近い風合いと軽さが特徴で、それでいて密度と伸縮性がしっかり感じられます。
Vネックラインも広く深く開きすぎず、シャツでもTシャツでもどちらにも合わせられる良い塩梅です。
前立てはリブ編みで、大きめのボタンも相まって、キリッと整った表情がとても潔く感じられます。
ポケットを付けていないところも、意外と見える印象が変わってくるところ。

アームの太いシャツを着ているので、少しだけ袖のバランスが合わず着る際にモゴモゴしましたが
それでも袖口まで通してしまえば、すんなりと収まってそれ以上の違和感は感じませんでした。
身幅も適度にゆとりがあり着丈はあまり長くなく、裾と袖口のリブのホールド感がきゅっとしていて
そのちょっとした引き締めが、良い緊張感というかメリハリにもなりますし、ベーシックな服の
安心感や服装の軸の部分にも繋がるのかなと言う感覚がありました。

肩は柔らかに曲線を描いたラグランスリーブで、つなぎ目のリンキング処理のみで仕上げる
ニットならではの着心地。厚みも中肉よりはやや薄いぐらいの肉感ですので、寒くなってから・・・
というよりは、少しだけ先取りをしてTシャツに羽織る。などという事もしてみても良いなと
思う様な、ウールでありながら、とても軽やかな生地感と佇まいです。

様々なカーディガンを着る様になると、そのカーディガンに合うインナーを探す様になり
久しぶりに?シャツを着る日々が続いています。
形は少し特殊ですがブロードのシャツも、気持ちがいいですね。
こうしてカーディガンと何か。を組み合わせた装いが引き続きブームとなりそうな秋、そして冬へ。
衣替えと冬支度の合間に、ぜひお運びくださいね。

10月21日

holk    PULLOVER SHIRT

color    NAVY

price    27500-

SIZE    2    /    3 SOLD

キーボードを打つ手が完全にかじかんでいる。今日の盛岡、最低気温6℃、最高気温12℃。
セーターを着ようか迷いましたが、ここは何となく一歩踏みとどまって起毛のスウェットを。
お昼ごはんも、急に暖かい汁物が恋しくなって、朝から鍋一杯の豚汁作りに勤しみました。
瞬く間に10月も後半に差し掛かり、見渡せばいつの間にか木々の色付きもすすんでいて
もう冬は目の前に迫っているのですね。。。

今までにお店に展開した記憶が殆どなかったウール素材のシャツ。
あまりに生地のドレープが奇麗で展開せずにはいられなかったのと、変則的なプルオーバーのカタチに
僕の中で新しい扉をノックされたような感覚になりました。
どのタイミングでどう着るかというのは、まだはっきりとしたイメージは湧いていないのですが
シンプルにチノパンに革靴を合わせて、ステンカラーコートをざっくりと羽織る。
毎日着たくなるようなコットン素材のシャツとは全くもって違いますが、艶のある大人顔のシャツは
気持ちのメリハリを付ける意味でも、何だか手にしておくと素敵な予感が勝手にしています。

素材はウール50%・レーヨン45%・シルク5%で、経糸ウール、緯糸レーヨンシルクを交織した生地。
つやつや、滑らか、トローンとする、これは間違いない生地というのを脳が瞬時に判断してしまう
holkオリジナルのファブリック。色はダークトーンのネイビー。
最近自分の中で、生地が身体に纏わりつき過ぎない素材感と、パターンがとても気になっていて
その二つの要素がバランス良く組み合わさっている点も、セレクトをした理由です。

袖先にカフスはなくシンプルな筒袖。
前回ご紹介しましたenginner jacketにも共通する、袖の太さをしっかりとキープさせている点。
くるっと捲って着用するも良し、そのままだらんとさせて生地のドレープを楽しむも良し。
作り込みをし過ぎずに、適度な距離感とラフさが所々に混じり合うのがholkの洋服の面白さだと思います。

胸にスラッシュでポケットが1つと、両サイドにもポケットが付き、全部で3つ。
ヨークなども無いので、ただ純粋に生地を纏う感覚に特化したシャツとも捉えることが出来ます。

ゆらゆらと安定しない、ウール・レーヨン・シルクの織りなすゆらぎをダイレクトに感じながら
シャツなのかどう着るのか、自分なりの落としどころを見つけて頂きたい一着です。
普段着としても勿論お勧めですが、お仕事もそれとなく自由な服装でOKという方にも良いと思います。
適度な緊張感を持ちながらも、リラックスした着心地を実感して頂けるのではないでしょうか。

10月19日

River    PLAIN CARDIGAN

color    DARK NAVY

price    30800-

SIZE    4    /    6    /    8   

昨日の定休日は朝早起きをして、夏服をせっせと洗い、この眩しい日差しを逃すまいと
1階2階の窓辺にハンガーをかけられるだけ目一杯干してから、いつもの温泉へ直行ー!
の手前でピザを頬張り、帰りにはソフトクリームを食べて家に戻れば、カラっと乾いた
洗濯物が太陽の匂いで、何とも言えぬ充足感でいっぱいに。
試合開始直後から、うとうとしながらクライマックスシリーズを観戦。最高の休日になりました。
オリックス・・・強い!!

Riverの新作はずっと頭の中で思い浮かんでいたイメージを、ようやく具現化したカーディガン。
店頭に並ぶまで紆余曲折あり、一時はどうなるかと不安がよぎりましたが、無事にこうして
ご覧いただくことが出来て、ホッとしています。
デザインとしては、とにかくシンプル。その一言に尽きます。
とにかくシンプルなカーディガンを、肌当たりが良く適度なウェイトで春・秋・冬の3シーズンを
違和感なく着用出来るような万能な1枚を目指しました。
先ずはメインとなる素材ですが、コットンとウールを半分ずつ位の配合が使い勝手が良いだろうと思い
そのイメージで探していると、目に留まったコットン52%・ラムウール38%・カシミア10%の編地。
ボリュームも良さそうで、肌当たりも抜群。作り手の方と打ち合わせをする中でラムの質が抜群との事。
素材はこれで決定し、次はデザイン案に移ります。

前立てを無くし、さらにポケットの付属も付けない究極にシンプルなデザインを目指しました。
機能性をプラスするのであればポケットは必要かなと思ったのですが、シンプルさを際立たせるために
あえて機能性は求めずに、ただただ羽織って心地良いことを一番に考えました。
袖と裾のテンションは緩く、そして設定を短めにするというのだけは頑なな姿勢で組み立てていきます。
着る地域によってかもしれませんが、岩手に住んでいると寒さというキーワードは付いて回るので
スウェットの上からでもストレスなく着用出来るように、肩の仕様はラグランスリーブに。
肩回りから袖にかけても適度なボリュームを保つように心掛けました。

ニットの自然な揺らぎのある表情。生地がべたっと身体に密着し過ぎずに適度な空間を保ちながら
時間を過ごすことが出来るのは、布帛にはないニットの特権ではないかと。
編地ならではの動き易さは、当たり前に着る日常着としての機能性をしっかりと満足させてくれると共に
身体を包み込んでくれる、ほんのりとした暖かみと軽さは長時間着用していてもストレスになりません。
今回で二度目のニット作製でしたが、前回よりもニットの面白さ・深みに気付けたような気がしますし
素材同士の組み合わせ方で無限に世界が広がるような、大袈裟かもしれませんがそんな感覚を覚えました。

Vゾーンは深過ぎず浅すぎずの設定。
ボタンは丸みが特徴の山高タイプで全部で5つ。素材は本水牛を贅沢に使用しました。
良い素材のニットを羽織ると、インナーにブロード素材のシャツが着たくなってしまい
急遽Riverの新作としてPOシャツを作ってしまった経緯があります。
それ位にニットが持っている魅力というのは、計り知れない事にも気づかされました。

color    APRICOT

price    30800-

SIZE    4    /    6   /    8   

カラー展開は2色。間違いない色とそうでもない色をどうしても作りたいと考えていました(笑)
色見本の中から3色に絞って、最後は僕の独断と偏見で。羽織るだけで嫌でも元気になりそうなAPRICOTを。
秋冬は自然と色のトーンが落ち着いてきてしまうのは必然ですが、それ一辺倒だとマンネリしてしますので
ぱきっとした空気を纏えるカラーは、想像しているよりも案外ハマってくれると思います。

サイズ展開は3サイズ。
サイズ4=レディースLからメンズM位まで
サイズ6=メンズL~XL 
サイズ8=メンズXL~XXL位まで

※サイズ8はXL体型の方がゆったりと着れる位の大きさがあるので、ある意味では希少なサイズ感。
※身長178cm 体重62キロ 着用サイズ6

ニットという存在に僕自身が魅了され、織物と編み物の違いに俄然興味が湧いてきました。
編み物の不安定さに翻弄された場面もありましたが、難しさも含めてカタチになった際の喜びは
また一塩で、手前味噌ですがこの土地に合うニットカーディガンが出来上がったと思っています。
僕達も朝と晩はこのニットが手放すことが出来ず、寒暖差の大きな季節でも温度調整が可能な
心強い一着になってくれるのは間違いないはずです。
既にサイズ欠けが出ていますが、ニットの魅力を知るきっかけになって頂ければ嬉しいです。

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