10月4日

maillot    TITAN RIP-STOP NYRON CARDIGAN

color     OLIVE

price     21780-(TAX IN)

SIZE     2    /    3

今日は最高気温が30度近くなる予報。
毎日目まぐるしく変わる気温に服装での調整が難しい日々が続いていますが、それでも何を着ても良い時期というのは
やっぱり楽しいものです。店頭で接客をしていても素材選びが自由で選択肢豊富なのは、この季節ならでは。
それでも夕方になると涼しい風が吹き始めて、羽織物があっても良さそうだなという気持ちも確実にあって
そんなイメージで秋のお洋服をお求めになってくださるお客様が多い週末でした。
あと1カ月もすると岩手山の山頂が真っ白になるので、心地良い季節を存分に楽しみましょう。

maillotから面白そうな素材の丸首のカーディガンとフード付きのコートが届きました。
大人になっても持ち続けていたい遊び心とあっと思わせる素材選びとデザイン。
僕の中では服装に心地良いスパイスの様な役割を与えてくれる存在。作り手の顔が思い浮かんでくるような
何かに縛られたり当たり前と思う様なバランスやセオリー通りではない、何処となく抜け感のある表情が好みです。
今回選んだチタンコーディングされた生地は、ブランドの取り組みを象徴する様な素材使いでとても興味深く
インナーとしてもアウターライクに着るのもどちらにも捉えられるので、着る際の自由度が高いアイテム。
折り畳んでバッグに忍ばせて持ち歩くのも良いでしょうし、温度調整する際にも絶妙な匙加減でする事が可能。
個人的にはクルーネックのスウェットと合わせて着て頂くと、風の侵入をカットする役割があって
唯一の弱点を克服出来るので、デザイン面も含めてベストな組み合わせだと思います。

オリーブの色目と素材感が相まってミリタリーライクな雰囲気にも映りますが、フロントの仕様が
カーディガンのように釦という点と、丸首のディテールによって柔軟性や心のゆとりを生み出します。
型にはまり過ぎない、洋服を着ることが純粋に楽しいというシンプルで分かり易い直球な感覚。
頭で考えるよりは、構えずに袖を通すと想像以上に良い塩梅になると思います。
チタンの素材の特性として温まった空気を外へ逃しにくいというメリットもあるので、機能性を重視した
アウトドアモノの服装程決まり過ぎずに、あくまでも日常着として着合わせが出来るのもmaillotならでは。

肩のラインはラグランスリーブを採用し裏も滑らかに滑る素材感なので、脱ぎ着する際のストレスは一切ありません。
袖の抜き易さは服装選びにおいてとても重要で、この部分次第で着る頻度に大きく関わってきます。

化学繊維の最大のメリットは自分自身の体温や服装によって温めた空気を留めておける保温力。
例えば天然繊維のカシミアセーターをインナーにして組み合わせればほんのりと暖かい空気を保つことが
出来るかなと想像してみたり、スウェットだけだと風を防ぐ事が出来ずに物足りないなと感じる際に1枚プラスする事で
お互いの素材の持つ弱点を補えたりして、色々な素材の組み合わせを試すと服装の広がりや柔軟性がアップするのは
間違いありません。化学繊維もまた天然繊維と同じくらいに面白くてまだまだ未知なる素材だと日々感じます。

maillot    TITAN NYRON LIGHT HOOD PARKA

color     OLIVE

price     32780-(TAX IN)

SIZE     3

同素材を用いたフードコートもなかなか面白い存在。
中にしっかりと着込める位のボリュームで、雨の日・雪の日のレインコート代わりにしても良いかなと。
こういう普通というと語弊がありますが、気を使わずに着られるコート類は日常生活において重宝します。
中にセーターをしっかりと着込んでも袖抜けが良く、雨と風から身を守ってくれる存在は間違いなく万能。
見た目もライトな印象で気の利いたデザインと機能を思う存分発揮してくれると思います。

フロントはダブルジップの仕様なので、下からZIPを開けて着ることで裾にかかる重みが解消されます。
仕立て1枚のコート類をあれこれと探すのであれば、インナーで温度をある程度調整出来て風を通しにくい
ライトなアウターを持っていると、着られる幅が出せるのでお勧めです。
今はインナーダウンの進化が素晴らしいので、そういった類のものとを組み合わせて頂ければ盛岡の真冬にも
対抗出来るようなスペックになるのも科学繊維ならではの視点になるのかもしれません。

肩はしっかりとドロップした位置につくのでインナーとの相性を気にせずに着用が可能。
素材を切り返して使う事で、全体のトーンが単調にならないような工夫がされています。

肌にダイレクトにあたるようなものに関しては心地良い天然素材を出来る限り取り入れたいと思っていますが
化学繊維にしか出せない光沢感や機能性があるのも、視点として同じように見れるようになると服装の深みが
より一層増すような気がします。自由な発想を持って着て頂きたいmaillotの洋服。
脇役にも主役にもどちらにも変幻自在にフラットなバランスで着られる良さがあると思います。

10月2日

SUSURI    レヴーズドレス

color     beige

price     64900-(TAX IN)

SIZE     1 SOLD

-WHITE NIGHT-
ロマンティックな妄想を重ねた日々。
をテーマに今季のSUSURIの2021 A/W COLLECTIONが作製されました。
その中でも特段に気分が高揚し、素晴らしくうっとりとした気分をもたらしてくれる服がありました。
しばらくの間、空想だけでどこか心の奥底の方に仕舞ってあった感情がやっと湧き上がってきたような
そんな夢見心地な感覚や彩を与えてくれる、とてもすてきなドレスをご紹介したいと思います。

レヴーズドレスは古いナイトウェアをイメージした形。
袖のボリューム感の加減と、袖先に向かって柔らかくもエレガントに弧を描くようなシルエットは
もう完璧!と言いたくなるほど、一目で心を鷲掴みにされました。
また、今シーズンの春夏に展開された、古い壁紙のような蔦の図案をその時と同様に顔料プリントで
今回はざっくりと太くしなやかなリネンの生地にのせています。
同じプリントでも生地が変わるだけでも、やはり受ける印象は大きく変わってきますし、
やはり今回はテーマにもあるように、ロマンティックな空想と希望、非日常を体験し続け起伏する感情を
SUSURIらしく大胆に、そして繊細に表現されていて、なんだか心にぐっとくる一着に感じています。

きりっとさせた衿元や胸元。
そして肩線から直ぐではなく切り替えしからギャザーを入れて、たぁふっと膨らませた袖。
ここが本当にポイントというか、ただ袖がたっぷりだと上半身全体が大きく見えてしまうのですが
肩回りはとてもスッキリしていて、袖だけにボリュームを持たせていることでバランスも良いですし
クラシックで上品な印象へと変化していきます。
そして両方の脇下にもギャザーを入れることで、ふっくらと横にシルエットを作っているのですが
甘さとリラックスした雰囲気と生地の落ち感がうまくミックスされていて、非日常に寄り過ぎずに
いつもよりちょっと気分よく出掛けたい日の服として、普段使いにお選びいただけるのではないかと思います。

横から見るとギャザーによる縦にすーっと流れる落ちる様なラインと袖の曲線が綺麗に映りますし、
正面から見たときとはまた違う、どちらかと言えばシャープな印象を抱きます。
思いがけず。な位置ですが、ちゃんとポケットも配されていて、大袈裟に出す部分と削ぎ落す部分や
必要最低限の機能性だったりを絶妙な配分で落とし込まれていることが、自然と着易さや心地よさに
繋がっていて、ついつい着てしまう服というのはそんなちょっとした事が真摯に見え隠れしているなと
つくづく素晴らしい作りに感心してしまいます。

リネンですが、イメージする涼し気なというよりはコシが合ってしなやかなリネンなので
寒々しくありませんし、たっぷりの袖に合わせてベストや袖幅ゆったりの羽織物を重ねても
見た目にも楽しい着合わせが出来ますよ。
リネンの優しいベージュに植物の柄の擦れや滲みの具合も大人っぽく。
ハレの日の装いから、リラックスした日常まで、人によって異なる様々な大切な場面に
手に取りたくなるドレスだと思います。

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