12月11日

ASEEDONCLÖUD  DUFFLE SMOCK COAT

color     DARK BROWN

price     74800-(TAX IN)

SIZE     S    /    M

そろそろ?やっと?年末年始の予定が明確になってきた12月11日。
年賀状をそろそろ書き始めようと思ったり、自宅のビリビリに破かれた障子をどうにかしないとなとか
年末になると、やりたいことが次から次に出現するから不思議なものです。
年末年始の営業スケジュールなどは、また改めてこちらでお伝えさせて頂きたいと思います。

ASEEDONCLÖUDから、これだけは絶対にセレクトをしようと真っ先に決めたコートが届きました。
昨日ご紹介をしましたSUSURIのコートもそうだったのですが、洋服屋として売れる売れないよりも先に
お店に並べておきたい衝動にかられるものが必ずあります。それがこのコートだった訳です。
ここ数シーズンは重たいコート(見た目と重さ)は殆ど展開してきませんでした。
それは年々変わりゆく気候変動のバランスと自分達の気分によるものが主な理由なのですが、
久し振りにヘヴィーな生地感のコートを着てみたいと思わされた一着。
デザインソースはヴィンテージの部類に入るアイテムを用いながらも、デザインする玉井さんの解釈と
ニュアンスで、そちらに振り過ぎない絶妙な塩梅に落とし込まれたコートではないかと。
こんな素敵なコートを手にしてしまったら、雪が降るのも幾分楽しみになりそうですし寒さに対する憂鬱さも
なにか違うかたちで消化出来そうな気がしてなりません。
盛岡に住んでいるからこそ、この生地の持つ意味や機能性をより実感出来ると確信しています。

先ずは素材から。
元々ウェールズの山岳地帯に生息するウェルシュマウンテンという品種の羊毛を使用。
メインとなるブラウン・柄の線を描くホワイトどちらも無染色の糸を使用し、大胆な格子柄を表現。
ワイルドな匂いがプンプンと漂う素材感。そのまま使ってしまうと粗野な部分が目立ち過ぎる為
整理加工してから縮絨させて、やや落ち着いた雰囲気に落とし込んでいます。

デザインは60年代のイギリス軍が使用していたダッフルスモッグからアレンジしたもの。
元々はプルオーバータイプのアイテムを、大胆にコートの丈感へ伸ばして前開きの仕様に。
シルエットもたっぷりとしたバランスに。僕が(Mサイズ)着ても全くストレスにならずに袖を通せるので
Sサイズ=女性のL、男性のSもしくはMサイズの方。M=メンズのMサイズ~Lサイズ位。
個人的にもASEEDONCLÖUDの商品は好きで着たいなと思うのですが、サイズ感が合わなくて断念するものが
半分位はあったので、DUFFLE SMOCK COATは何の躊躇もせずに着られるのがとても嬉しい。
袖丈もデザインとして大きいサイズのコート袖を折り返した仕様にしているので、もし足らない場合にも
どれだけでも出せるのも良いなと思ってしまいます。手の甲がしっかりと隠れる位がコートで言えば理想的です。

仕立ては総裏で背中側にはコットンのスレーキ、袖はキュプラで切り替えを入れています。
袖抜けは抜群。これだけで着る意欲が全然違います。
ダッフルコートとの一番の違いは、トップ釦のみトグルを採用しているという点。
これはデザインに用いられたダッフルスモッグから着想を得ていると思うのですが、前身頃が比翼になる事で
釦が隠れてすっきりとするので、重厚なコートのイメージを軽やかにする要素になると思います。

腰のベルトは使わない場合には取り外してしまっても良いと思います。
左ポケットのみ夫婦やカップルで腕を組んだ際に、ポケットの中で手を繋げるという粋な計らい。
物語の中から洋服に1つ1つあらすじを落とし込む玉井さんらしい気の利かせ方。
ユーモアや独自の視点を盛り込む事で、オリジナリティに奥行きを持たせてくれると思います。
今よりも少し先の着ていった後の未来を想像させるASEEDONCLÖUDのコート。
強さと安心感のあるコート。忘れかけていた強くてタフな生地への憧れを呼び戻してくれるような
そんな存在になるかもしれません。

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