10月15日

MITTAN    PT-38 ウールコットンワイド

color      黒

price      29700-(TAX IN)

SIZE      1    /    2    /    3

いよいよ岩手にも冬という文字がちらつきそうな今週末。
お店の衣替えは大分進んでいるのですが、自分たちの洋服は冬モードへの切り替えがなかなか出来ず。。。
インナーを温かいものへ切り替えて何とか乗り切ろうと思っていたのですが、来週以降の最低気温を見て
戦々恐々としています。身体が寒さに慣れていないので、自分が想像するよりも暖かな服装で過ごす位で
きっと丁度良いのかなと思ったりしています。

MITTANから届いたパンツは、これからがベストシーズンになるウールコットン素材のイージーパンツ。
別のパンツに使われていた素材がとても気になってしまい、デザインを置き換えて頂いた別注企画。
太さがあるのにも関わらず何処か洗練された印象のある”亜麻苧麻ワイドパンツ”のシルエットに落とし込んで頂きました。
今回別注した理由として、生地の見え方がウールに寄り過ぎないことがとても気に入った点。
プラスしてこれから先にレギンスなどを穿いた際にも、ワイドシルエットはストレスなく合わせられて
冬の入り口から寒さの厳しい春先まで穿き回せる事をイメージしていたので、ウール×コットンというのは
自分の中では最も理に適った素材。
黒は表面がつるりとしているのに対して、紺は微起毛している点でも穿いた時の雰囲気と印象が全く異なるので
其々にライフスタイルとシチュエーションに合わせて、2色をお選びいただきたいと思っています。

先ずは黒の素材から。
ウール60%・コットン40%を使用し、経糸にウール・緯糸がコットンの斜めに走る畝がしっかりと表現された素材。
表面にうっすらと光沢が出ていて、品の良さが伺えるという点でも普段使いからトップスと靴の合わせ方によっては
お仕事用にしても大丈夫と言う方もいらっしゃるのではないか・・・という想像が膨らんで、守備範囲が広くて
多少背筋が伸びる様なきりっとした印象を持たせてくれます。

ウエストは総ゴム+アジャスターなので、完全なイージー仕様という点である事も、このパンツの穿き易さに繋がるのは
言うまでもありません。僕自身も岩手に長く住んでいるので、冬場の着こなしは出来る限りストレスが少なく
きちんとした保温性があって、プラスαとしてだらしなくなり過ぎないバランスというのが求める条件。
非の打ちどころが無いと言えば大袈裟な表現に感じるかもしれませんが、素材も打ち込みが強く見るからにタフな印象。
お洗濯なども気を使い過ぎずにご自宅で簡単に出来る点。
総合的に判断して万能さに長けたパンツに仕上がっているのではないかと思います。
冬らしいウール100%の保温効果の高いパンツも魅力的ですが、毎日でも穿きたくなる様な雰囲気を持ち合わせていて
デニムやチノなどのベーシックなパンツと同様に、秋冬~春先にかけてのメインに穿ける1本としてとてもお勧めです。

シルエットはお尻周りから太腿にかけてはゆったりとした設定。
裾にかけて緩やかなテーパードで全体を心地良いワイドシルエットに纏め上げます。
丈の設定もそこまで長くしていませんので、靴と合わせた時の印象も分かり易く革靴でもラフなスニーカーでも
相性良くマッチします。あれこれ考え過ぎずにぱっと穿けて、すんなりと腑に落ちる感覚があるのが素直に嬉しい。
サイズは1・2・3の3サイズ展開。ウエストは紐で縛られるので、ワタリ幅のバランスで決めるのが良いかもしれません。
身長178CM 体重64キロ 着用サイズ3。

MITTAN    PT-39  ウールデニムワイド

color      紺 

price      29700-(TAX IN)

SIZE      1    /    2    /    3 SOLD

同じデザインで、こちらの生地はコットン52%・ウール48%で経糸にコットン・緯糸にウールを用いて作製。
ウール混デニムというと分かり易い表現になると思います。
冬場にデニムを穿くのは寒さという敵を目の前にして進んで手に取るタイミングが難しくなるので
保温効果の高いデニムとなると、話はがらりと変わるのではないかと。
表面に少しだけ起毛感があって、奥行きのあるブルーと迫力のあるワイドシルエットはコーディネートの主役に
躍り出る位に存在感のある井出達。黒とは全く異なる印象で、カジュアルな装いに抜群の力を発揮してくれます。

肌当たりに関してですが、僕は極度の敏感肌なので何かを挟まないと肌に負担が掛かってしまいそうです。
これ位であれば全然大丈夫という方もいらっしゃると思いますので、この辺りの感覚は人其々で実際に触れて頂いて
判断して頂ければと思います。

まだ急激な寒さがそこまで来ていないので、ウールの気分になりそうでならない日々が続いていますが
今週末から一転して穿きたくなりそうな雰囲気。寒さは苦手というか身体に全く馴染んでこないのですが(笑)
ウールという響きは洋服屋である以上一番の盛り上がりになりますし、服装における選択肢の幅が大きく出せる事も
楽しさに繋がります。早く穿きたいというワクワクする気持ちと、寒さに身構える自分自身の心模様の複雑さもまた
冬の訪れの醍醐味なのかもしれませんね。
少しでも心躍る様な服装で日々を過ごしていければ、いくらか心持ちも変わるのではないでしょうか。

MITTANにお願いをして作製して頂いた冬を越して春まで届くイージーワイドパンツ。
頭の中に描いていたイメージするものがこうして目の前に出来上がると、季節を楽しめる要素が1つ積み上がって
今度はこういうのがあったら良いのではないか・・・と、住んでいる街との距離感を考えながらセレクトするのが
より具体的にリアリティになっていければ良いなと思っています。
黒と紺、どちらも甲乙つけがたい位に素晴らしい仕上がりになっていると思います。
是非冬のメインになるパンツを手にして頂ければ嬉しいです。

定休日のお知らせ

明日13日(水曜日)は定休日となっております。
どうぞよろしくお願いいたします。

10月12日

FilMelange   LIPTON

color      mocha

price      42900-(TAX IN)

SIZE      1 SOLD

雨が過ぎ去ってまた一気に秋が深まってきました。と同時に気温が急にぐんっと下がって
スウェットを一旦通り越してニットに包まれたくなるほど。さすがに早いのでは?と思うかもしれませんが、
体感的にはこのぐらいが丁度いいと感じてしまうくらい、この季節の変り目は体調を崩し易いので
念のため早めの防寒対策を自分にも、同じようにこの時期に不調になり易い方へ向けてご提案したいです。

重たいセーターはもう着れないかもしれない・・・と感じながら、やっぱりざっくりボリューム感のある
セーターというのは見た目から暖かさが伝わってきて、毛糸が醸し出す趣ある表情は魅力があります。
そして寒さが厳しくなるにつれ、心身を優しく包み込む暖かな存在には救われることも。
見た目・着心地・重量などなどセーターにはいろんな選ぶ基準がありますが、FilMelangeが作り出す
ニットにはその基準をバランス良く備えて、心から満足出来るクオリティのものが間違いなくありますし
毎シーズン、その時の気分でオーダーをしています。
今回心惹かれたのは、カシミヤとラムウールをブレンドした糸と、ローシルク100%のネップ糸を
表側に出すことでニットの奥行きのある表情と、優しい肌触りの両面がどちらも際立つように仕上げた
FilMelange特性ブレンドのレシピで編み立てたニットシリーズ。
同素材でレディス・メンズと数型選びましたので、ひとつずつご紹介していきたいとおもいます。

上半身をすべて覆ってしまうくらい、ゆったりとしたシルエットで仕上げた”LIPTON”は
口元まで隠れるほどのハイネックに、袖・裾のリブもしっかりと長めに設定されていて
とにかくこの一枚があれば、真冬も乗り越えられそうと期待に胸が膨らむこと間違いなしのニット。
見た目がここまで覆われていて、それでいて比較的しっかりとした厚みも感じられるのにも関わらず
着心地はとても柔らかく軽やかで、しっとりとした滑らかさもあって、そこまでの重さを感じません。
ヘヴィーなニットを着ているぐらいの見た目の包容力と、ニットそのもの自体の保温性を兼ね備えながら、
理想のゲージと度目を目指して配合された糸と、そして糸量によってここまで贅沢な着心地に仕上がるのかと
これは着てみないことには想像できないかもしれませんが、その素晴らしさに感動を覚えます。

襟や裾、そして袖先はあえてロックをかけずに、ロールした状態に。
ほんの些細なくるんとした見た目の変化が、ちょっとしたアクセントにもなっていますし
ニットというどこか手強そうなイメージも解してくれているような印象です。
ワンサイズなので小柄な方ですと腰まですっぽりと隠れる着丈になりそうですが、
適度に落ち感があるので、細身のデニムやスカートに合わせていただくとバランスが取り易いかと。
中にあまり着込まずに、ニット一枚で真冬は裏地のついた滑りの良いオーバーコートを羽織って
足元はローファー、スウェードの革靴など少しだけキリっとさせてシンプルに着ていただくと
素敵ではないでしょうか。

カシミアとラムウールの素材の特徴として、特有のぬめりと保湿性と吸湿性にも優れているため
たっぷりとした分量の割には重苦しい見た目になりませんし、そして蒸れにくいというのも
冬場の衣類においては重要なポイントになるかと思います。
天然素材だからこそ、汗をかいても蒸れずに匂いなどもあまり気にならないのもニットの良さですし
お洗濯なども個人的にそこまで頻繁にする必要も無いと思っていますし、ホームクリーニングでも
案外問題なかったりするので(不安な方には信頼できるクリーニング屋さんをお勧めしています)
何事も経験として試してみるのも一つ大事なことですし、上質なカシミヤやウールはきっと季節が
巡る度に取り出すのが楽しみな存在になると思うので、ぜひお気に入りの一着を手にしていただきたいです。

INFO

明日11日(月曜日)は、私事都合により17時閉店とさせて頂きます。
どうぞ宜しくお願い致します。

10月10日

holk     balmacaan coat

color     sand

price     77000-(TAX IN)

SIZE     2    /    3

各ブランドから本格的なコートが届き始めたタイミングで、先ずご紹介するのはholkが提案し続けている
見た目からも本格派の香りが漂う”balmacaan coat”
着丈の長さ・一枚袖の太さが際立つアームの作りなど総合的に判断してもとっつきやすい印象ではないのですが、
全てを包み込んでくれるような存在のコートは、いざという時にも大いに役立ちますし、インナーとの相性を
気にせずに着用出来るというのは一番の魅力に感じています。
この丈のバランスを着こなすには、それなりの経験値と時間とが必要なことは言うまでもないのですが
コート本来の機能や成り立ちなどを考えると、挑戦したい気持ちがふつふつと湧き上がってしまいます。
着易さを重視するのも大切な要素。それとは別に洋服を着こなすという1つハードルを越える位の気持ちの服装も
また面白いものですし、そうなってくると深みの部分で当たり前に袖を通す服がより一層バランス良く着られるように
なれる可能性もあって、様々な意味でプラスαを受け取れるコートに感じています。

襟の大きさと全体のシルエット。とろみのあるウール100%のリップストップの生地が、綺麗な落ち感を演出して
柔らかな質感と表情を生み出しています。ノスタルジックな空気がぷんぷんと漂ってくる中で
カジュアルな装いからスーツスタイルまでカバー出来るのは勿論のこと
普段の生活が徒歩中心の方にはロングコートの必要なタイミングや時期があるのではないかと。
私達もそうですが、盛岡の街は城下町特有の地形をしているので比較的歩いて行動出来るのでロングコートも街並みに
溶け込んでサマになりますし、長い丈にしか出せない空気というのは特別なものだと思ってしまいます。
車中心で行動している方にとってはこの丈のコートは正直難しいと思うので、街と人の関係性にプラスして
ライフスタイルに直結する方がリアリティがあって着る意味や説得力みたいなものが後からついてくる気がします。

トップ釦のみ剥きだしでそれ以外は比翼で隠れる仕様。
肩のラインはラグランスリーブの1枚袖。袖口までしっかりと太さがキープされるのも特徴的なバランス。
裏地は総裏でキュプラの生地とのコンビネーション。
袖通りの良さは言うまでもなく、仕立ての良い2枚仕立てのコートは佇まいがやっぱり格好良いですね。

着用出来るシーズンも、入り口は秋も深まるニットのセーターを着るタイミング位から春先まで問題なく着用が可能。
真冬のただただ寒い時はダウンやウールのコートに自然と手が伸びると思いますので、それ以外の時期に
玄関先にコートを吊るしておいたら、袖通りの良さと服装を選ばない懐の深さから確実に着用の回数が
増えていく1着になるのではないでしょうか。

バックスタイルは深くセンターベントが入ります。
用尺たっぷりの生地使いですが綺麗に両サイドに生地が逃げてくれるので、歩いたりする際には全くストレスなく
気持ち良く袖を通して頂けると思います。ここまでクラシカルな作りのコートに出逢う機会というのは
正直そう多くはないですし、コートに合わせて普段の当たり前に通り過ぎるライフスタイルを変えてみるのも
案外良かったりもするのではないかなと思ってしまいます。

身長166CMがサイズ2を着ると、この位の丈感になります。
女性ですと丈の長いワンピース類を着る機会があると思うのですが、そういった時に上から羽織るコートというのは
丈のバランスが案外難しくないでしょうか。中途半端に裾が出てしまう場合が多くあって、それはそれである程度
目をつぶって成立するものの、全てを包み込む丈のコートというのはやっぱり素敵だなと思ってしまうのです。

ゆったりと全体がドレープする生地感なので、サイズ感に関しても許容範囲が広くてジャストサイズに対しての
概念を変えてくれることも期待してしまいそうな存在。こういうアイテムを自由自在に操れるようになると
服装の基準や考え方がより柔軟にシンプルになるきっかけにもなりそうですので、コートの持つ力はとても力強く
寒さから身を守るだけではないプラスαの要素も含んでいるのではないかと思ってしまいます。
holkの信念とモノ作りの姿勢を感じるコート。是非袖を通して頂ければ嬉しいです。

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